テニスが上達しない人の共通点|スクールに通い続けても伸びなかった理由

テニスが上達しない人の共通点|スクールに通い続けても伸びなかった理由 上達・体の使い方

スクールに何年も通っているのに、試合になると練習通りに打てない。コーチに同じことを何度言われただろう、と思いながらコートを出る。そういう経験が、ずっと続いていませんか。

毎週通い続けているのに、同じ時期に始めた人と差が開いているような気がする。ボールの打ち方はわかっているはずなのに、コートに入ると体が思うように動かない。そんなもやもやした感覚が続いているのではないでしょうか。

「自分はテニスに向いていないのかもしれない」とくじけそうになったことがあるかもしれません。でも、向き不向きの話ではないことがほとんどです。この記事では、スクールに通い続けても伸びにくい人に共通しているパターンと、その背景にある体の使い方の話をしていきます。

スクールに通い続けても、なぜか変わらない理由

スクールに通い続けても、なぜか変わらない理由

スクールで伸び悩む時期があると、いくつかの共通したパターンが浮かんできます。

一つは「コーチに言われたことをその場では直せるのに、次のレッスンでは元に戻っている」という状態です。フォームを意識して打っている間はある程度できるのに、ラリーになった途端に感覚が崩れる。この繰り返しで数年が過ぎていく、という声をよく耳にします。

もう一つは、壁打ちや球出し練習ではボールに当たるのに、相手がいると急に打てなくなるというケースです。一人で打つ分には形になっているのに、試合や練習ゲームになると体がぎこちなくなる。準備が間に合わないと感じる場面が増える。

さらに「歴は長いのに球が弾まない」「からだが使えていない感じがする」という感覚を持っている方もいます。技術的なアドバイスをもらっても、体がそのとおりに動いてくれないもどかしさです。

この三つに共通しているのは、「技術は知っているが、体がついてこない」という状態です。頭でわかっていることと、体が実際にやれることの間にギャップがある。そしてそのギャップをフォームの修正や反復練習だけで埋めようとしているうちに、時間だけが過ぎていきます。

技術を増やすだけでは、なぜ変わらないのか

スクールのレッスンは基本的に、技術を一つずつ積み上げていく構造になっています。フォアハンドの打ち方、バックハンドの振り方、サーブのフォーム……それぞれの動きをコーチから教わり、繰り返して身につけていく。

このアプローチは間違いではありません。ただ、一定の段階で「壁」を感じる人が出てきます。技術の知識は増えているのに、試合でそれが出せない。練習と本番がリンクしない感覚です。

上達が止まりやすいパターンとして、準備が遅い、速いボールを打ちたがる、手打ちになっている、感覚に頼りすぎている——といった点が挙げられます。その通りです。ただ、「準備を早くしよう」と意識しても、体の準備ができていなければ早くなりません。「手打ちをやめよう」と思っても、体の使い方そのものが変わらなければ再現できません。

技術の知識として知っていることと、実際に体で使えることは別の話なのです。コーチからのアドバイスは頭に入っている。でも体はいつも同じ動きに戻ってしまう。これは努力の問題ではなく、体の使い方の土台の問題であることが多いです。

技術を増やすことばかりに注力していると、「何をやっても変わらない」という行き詰まり感につながりやすくなります。

そのとき必要なのは、もっと多くの技術を覚えることではなく、体の使い方の土台を見直すという視点の転換かもしれません。

上達が早い人って、何が違うんだろう

同じスクールに通っていても、ぐんぐん上達する人と何年経ってもあまり変わらない人がいます。この差はどこにあるのでしょうか。

技術的な努力の量ではないことが多いです。むしろ、体の使い方の「土台」の違いが影響していることがあります。

上達が早い人は、体全体を連動させて打てていることが多いです。腕だけで振っているのではなく、下半身から体幹、そして腕へと力が伝わっている。その結果として、力まなくてもボールが飛んでいく。スッと抜けるようなスイングができています。フォームを意識しなくても体が自然に動いているように見えるのは、体の土台が整っているからです。

一方、上達が止まっている人は、腕や手首でなんとかしようとしていることが多い傾向があります。体の中心が使えていないので、腕が全部の仕事をしなければならない。だから力が入る。力が入るとボールのコントロールが難しくなる。この悪循環の中で、コーチから「力を抜いて」と言われ続けるわけです。

「力を抜け」とコーチに何度言われても抜けないのは、努力が足りないからではなく、体の連動が整っていないからという場合が多いのです。腕だけで脱力しようとしても、体の土台が不安定なままでは難しい。脱力についてもう少し掘り下げたい方は「「力を抜け」と言われても抜けない人へ」もあわせて読んでみてください。

素振りでできるのに、試合になると崩れる理由

「素振りはいい感じなのに、ボールが来ると崩れる」——これはテニスあるあるの一つですが、体の使い方という観点から見ると理由がはっきりしてきます。

素振りは、自分のタイミングで体を動かせます。準備する時間があり、止まった状態から動けます。このとき、フォームをある程度意識しながら振ることができます。感覚頼りでも成立しやすい状況です。

ところが実戦では違います。飛んでくるボールに合わせて動く必要があり、予測しながら体を動かさなければなりません。そのとき、フォームを意識する余裕はほとんどありません。体が覚えていることを自動的に出すしかなくなります。

ここで差が出ます。体の使い方の「土台」が整っている人は、意識しなくても体が連動して動いてくれます。ボールに集中していれば、体はついてきます。一方で、腕の振り方だけを覚えている人は、実戦で余裕がなくなった瞬間に手打ちに戻ってしまいます。フォームを意識する余裕がなくなると、知識としての技術は出てこなくなるからです。

素振りと実戦のギャップは、「集中が足りない」「練習が足りない」だけの問題ではないことも多いです。体が連動して動ける状態になっているかどうか——そこが分岐点になっています。体幹を使って打つとはどういう状態かについては、「テニスは体幹で打つ」でも取り上げているので、気になる方はそちらも読んでみてください。

フォーム修正をやめたら、むしろ変わった話

スクールに7年通い続けていた40代の男性の話です。毎回コーチから「腕に力が入りすぎ」と指摘され、フォーム修正を繰り返していたそうです。試合になると練習通りに打てず、球が軽い、コントロールが安定しないという状態が続いていました。

あるとき、フォームより先に「体の使い方の土台を整える」という視点に出会い、軸を意識した動きのアプローチを試してみたとのことです。最初は地味で、すぐに変化を感じることはなかったと言います。

ただ、数週間続けたころから「ボールを打つときの感覚が変わってきた」と感じるようになったそうです。腕で振ろうとしていないのに、ボールが重くなった。以前よりズドンとした感触がラケットに伝わってくる。コーチからは「最近、動きが変わってきましたね」と声をかけられたそうです。

また別の事例では、スクールに通いながら体の土台を意識するアプローチを取り入れた30代の女性が、「力を抜こうとしなくなった。体が整うと、勝手に抜けてくる感じがわかってきた」と話していました。フォームを直そうとするのをやめてから、むしろ試合での動きが安定してきたと感じているそうです。

共通しているのは「フォームを直す前に、体の使い方の土台が変わった」という順番です。技術の前に土台がある。その順番が変わったとき、今まで詰まっていたところが動き始めた、という声が複数あります。

※これらは個人の体験をもとにした事例紹介です。同じ変化が起きることをお約束するものではありません。

上達のヒントを全体像として知りたい方は「テニスが上手くなる方法」もあわせて読んでみてください。

よくある質問

スクールに通っているのに上達しないのはなぜですか?

技術を積み上げる練習を続けているだけでは、体の使い方の土台が変わらないことがあります。フォームの知識は増えても、実戦で使えない状態が続くのは、体の連動が整っていないことが一因として考えられます。コーチのアドバイスが頭に入っているのに体が変わらない場合は、技術より先に体の使い方の土台を見直す視点が助けになることがあります。また、素振りではできるのにラリーになると崩れる場合も、同じ理由であることが多いです。スクールをやめる前に、アプローチの方向を変えてみることを試してみてください。

テニスの上達が早い人の特徴は何ですか?

上達が早い人は、腕だけで打とうとせず、下半身から体幹を経由して力を伝える動きができていることが多いです。体全体が連動しているため、力まなくてもボールに重さが出やすく、コントロールも安定しやすくなります。また、技術の知識を入れる前から体の土台が整っている場合は、新しい技術がすんなり体に入りやすいという傾向があります。「教えられたことがすぐ身につく人」は、体の準備がもともとできているケースが多いです。

スクールで伸び悩んでいる状態は、決してあなたの努力不足ではありません。ただ、アプローチの向き——技術を増やす方向か、体の土台を整える方向か——を少し変えてみることで、変化が生まれることがあります。

体の使い方をどんなふうに変えるのか、まずは体験してみるところから始めてみてください。

体の使い方を体験してみたい方へ

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