テニスの試合で振り回されるたびに、体がふらっと流れる感覚はありませんか。
スクールで打つぶんには形になってきたのに、試合になると体が崩れる。コーチに「もう少し安定させて」と言われても、どこを直せばいいかよくわからない。ストロークを安定させようとするほど体に力が入って、逆にミスが増える——そんな経験をしたことがある方は多いと思います。
こういうとき、「もっと練習しなければ」「フォームを直さなければ」と考えがちです。でも実は、技術の前にもう一つ大切な要素があります。それが「体の軸」です。この記事では、体の軸がテニスのプレーにどうかかわっているのか、軸ができてくるとどう変わるのかを、事例を交えながらお伝えします。
そもそも「体の軸」ってなんだろう?
体の軸とは、頭のてっぺんから足の裏までを貫くような、体の中心線のことです。この軸がしっかりしていると、動いたときに体がまとまった状態を保ちやすくなります。
デスクワーク明けにコートに立つと、体がどこかぎこちない感じがする——そんな経験はないでしょうか。長時間同じ姿勢が続くと、体の中心が使いにくい状態になりやすいと言われています。そうなると、腕で打とうとする、肩に力が入る、足だけで切り返そうとする……そういった動きにつながりやすくなります。
テニスでよく言われる「体全体で打つ」「下半身を使え」という指摘も、突き詰めると体の軸がうまく使えているかどうかに関係してきます。
体の細かい仕組みの話は置いておいて、感覚としては「体の中心からの動き」がある状態とない状態で、テニスへの影響はかなり違ってくるようです。
テニスで体の軸ができると変わる5つのこと
1. サーブとストロークに、力がすっとのりやすくなる
「トスを上げてもスイングがバラつく」「打っているわりにボールが軽い」という悩みを持っていた方が、体の軸を意識して動くようになってから、スイングのばらつきが落ち着いてきたという話があります。
力任せに打とうとしなくても、体の中心から動きが伝わる感覚が生まれると、ボールへの乗り方が変わってくることがあるようです。
2. フットワークの出足が、一歩早くなる
体がまとまった状態だと、最初の一歩を踏み出すときにもたつきが減る傾向があります。ボールに追いつくか追いつかないか、ギリギリの場面での差が出やすいのがテニスです。
切り返しのときに体がぐらつきにくくなると、次のポジションへの戻りも早くなるという事例があります。
3. 追い込まれても、体がまとまる
コーナーに打ち込まれて走らされたとき、体がふらつかずに打てるかどうかは、体の軸の安定感と関係があります。
軸が整ってくると、追い込まれた体勢でもある程度まとまりを保てるようになる——そんな変化を感じている方がいます。「当たり負けしない」という感覚に近いかもしれません。
4. 力まずに振れて、ミスが落ち着いてくる
力んでいるとヘッドが走りにくくなります。これは物理的な事実として知られています。
体の軸が通ってくると、余計な力みが自然に抜けやすくなるという事例があります。力を入れようとしていないのに、ボールが飛ぶようになったという感想を持つ方もいます。
5. 長い試合でも、後半の足が止まりにくくなる
体の軸が整っていると、動きのロスが減ります。必要な動きに集中できる分、消耗の仕方が変わってくるようです。
「3セット目になると足が動かなくなっていたのに、それがマシになってきた」という話を聞くことがあります。体が疲れないわけではありませんが、疲れ方の質が変わる、というイメージです。
怪我や故障の予防にもつながる話
テニスをしている方に多い悩みのひとつが、肘や肩、手首への負担です。
打つたびに腕の一か所だけに力が集中していると、積み重なって負担になってきます。体の軸が整い、全身で打てるようになってくると、その集中が分散されやすくなります。体全体に力が伝わるようになると、特定の部位だけがずっと酷使される状況が起きにくくなるからです。
「以前より肘が楽になってきた気がする」「肩の重さが気にならなくなってきた」という声を聞くことがあります。すぐに何かが変わるということではありませんが、体の使い方を土台から見直すことが積み重なると、変化として出てくる方がいるようです。
大好きなテニスを、故障で休まざるを得なくなる——そういう状況を避けるためにも、体の使い方を土台から見直すことには意味があると思っています。
すでに痛みや違和感がある場合は無理せず医療機関にご相談ください。ここでお伝えしているのは体の使い方の話です。
年齢を重ねても長くテニスを続けられる土台になる
「40代になってから疲れが抜けにくくなった」「無理をすると翌日に響く」という話はよく聞きます。
体の軸がある状態は、いわば「体に余裕を作る」ことでもあります。力で押し切る動きから、体全体が連動した動きに変わっていくと、同じプレーをしていても体への負担が変わってくるようです。
「50代になってから逆に動きが変わってきた」という声もあります。若いころの筋力に頼らなくていい動きができるようになった、というニュアンスです。テニスは長く続けられるスポーツです。その長さを支える土台として、体の軸を整えることには価値があると感じています。
筋トレや素振り練習と、何が違うのか
「体幹トレーニングをしているけれど、プレーに生かせていない」という話はよく聞きます。
筋トレや体幹トレーニングは、筋肉を鍛えることが目的です。一方、体の軸を作るアプローチは「力を入れる」のではなく、「余計な力みを抜いて、体が自然に動ける状態を作る」ことに近いと言えます。
固めるのではなく、通す。 力で支えるのではなく、バランスが取れた状態を作る——そういったイメージです。
「筋トレを続けていたのに打ち方が変わらなかったのに、体の軸を意識してからスイングが変わってきた」という事例もあります。鍛えることと、使える状態にすることは、別の話だということかもしれません。
脱力して打つことがなかなかできないと感じている方は、脱力ができない方へ もあわせて読んでみてください。
では、どうやって体の軸を作るのか?
体の軸を作る方法にはいくつかのアプローチがありますが、ここでご紹介したいのが「イス軸法」という方法です。
武術の世界で受け継がれてきた「体の軸の感覚」を、整体の技術を使って一般の方でも体験できる形にした新しいメソッドで、整体師であり武術家でもある西山創先生が考案しました。最大の特徴は、5秒ほどで体の軸の感覚が変わるという点。長時間のトレーニングをしなくても、体の中心がすっとまとまる感覚を体験できます。
そして、その状態はある程度持続します。一時的な感覚で終わらず、練習や試合に持ち込める状態が続きやすいという声があります。
「なぜ練習でできることが試合でできないのか」「力を抜けと言われても抜けない」という方にとって、この体の軸の感覚は大きなヒントになるかもしれません。体幹トレーニングで体の使い方が変わらないと感じている方は、体幹で打つ話 と合わせて読んでみてください。
やり方の詳細はここには書きませんが、体験の場を用意しています。
まずは体験してみませんか
「体の軸」と言葉で説明しても、実際に体で感じてみないとわかりにくい部分があります。
体験会では、イス軸法を実際に受けていただいたうえで、テニスのフォームや動きの変化を確認できます。
こんな方に来ていただいています。
一人で参加したい方は、まず自分の体で変化を確かめてみる場として来ていただけます。
ダブルスのペアやサークル仲間と一緒に受けたい方は、変化を比べ合いながら体験できます。
個別でじっくり取り組みたい方には、パーソナルレッスンをご用意しています。
経験年数や年齢は問いません。ペアやサークルでの参加もお気軽にどうぞ。詳しい時間や料金は体験会ページでご確認ください。


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