テニスのストロークが安定しないのはなぜ?日によって当たりが変わる

技術・フォーム

昨日は気持ちよくラリーが続いたのに、今日はまるで別人みたいに当たらない。同じフォームで打っているつもりなのに、日によって手応えがバラバラ。そんなムラに困っていませんか。

コーチに習ったとおりに打っているはずなのに、なぜか安定しない。ミスが続くと「フォームがまだ身についていないのかな」と、また基礎から練習し直そうとする。その繰り返しに、少し疲れてきていませんか。

ストロークが安定しないのは、フォームを覚えていないからとは限りません。ここでは、安定という言葉のとらえ方を、少し変えてみます。

ストロークが安定しないのは、フォームを忘れているからではありません

ストロークが安定しないのは、フォームを忘れているからではありません

頭ではフォームをわかっている。素振りならきれいに振れる。それなのに、ボールを打つと毎回微妙に違う。この状態は、記憶の問題というより、体の状態の問題であることが多いです。

フォームは「形」ですが、実際のショットは「動き」です。形を覚えていても、その日の体の状態によって、動きの再現度は変わります。硬いまま振る日と、力が抜けて振れる日とでは、同じ形でも当たりがまったく違ってきます。

だから、安定しないたびにフォームを一から見直すと、かえって迷いが増えることがあります。直すべきは形ではなく、動きを支える体の状態のほうかもしれません。

「安定」は狙って作るより、余計な力みが減った結果で生まれます

安定して打とうとすると、多くの人は動きを固めようとします。ぶれないように、きっちり同じに振ろうと力を込める。ところが、固めるほど動きはぎこちなくなり、かえってミスが増えることがあります。

安定というのは、固めて作るものではなく、余計な力みが抜けたときに自然と現れてくるものです。力みの量は、その日の緊張や疲れで変わります。だから力んで打っている限り、日によって当たりが変わるのは避けにくいのです。

逆に、余計な力みが少ない状態では、スイングの軌道が毎回近いところを通ります。特別なことをしなくても、当たりがそろってくる。「今日は調子がいい」と感じる日は、たいてい力みが抜けている日です。

腕で合わせにいくほど、ラリーはばらつきます

腕で合わせにいくほど、ラリーはばらつきます

飛んできたボールに対して、腕でタイミングを合わせにいく。安定しないときほど、この「腕で合わせる」動きが強くなりがちです。

腕はスイングの末端です。末端だけでボールに合わせようとすると、打点がほんの少しずれただけで、当たりが大きく変わってしまいます。だからラリーが続かず、ミスの種類もその都度バラバラになります。

体全体でとらえる状態になると、多少の打点のずれを体が吸収してくれます。腕は動きの一部として最後についてくるだけなので、当たりの誤差が小さくなる。ズドンと安定した打球が続くのは、こういうときです。

ここで大事なのは、「安定しないのは腕のせいだから腕を直そう」とすると、たいてい遠回りになるということです。腕はあくまで結果で、原因は体全体の使い方にあることが多いのです。

そろった当たりは、言葉で覚えるより体で味わうほうが早い

では、力みが抜けて再現性が高い状態は、どうすれば手に入るのか。細かい言葉で追いかけることもできますが、正直、一度その状態を体で味わってしまうほうが、ずっと早いです。

力が抜けて体がつながって動く感覚は、頭で「こう動かそう」と考えている間は、なかなかつかめません。ところが、いちど体が覚えると、「あ、これか」とわかる。その感覚を基準にできると、調子のムラそのものが小さくなっていきます。

日によって当たりが変わるムラから抜け出したいなら、力みが抜けてスイングがそろう感覚を、一度そのまま体で味わってみるのがおすすめです。

安定して打てる体の使い方を、一度体験してみませんか

よくある質問

ストロークが安定しないとき、まず何を見直せばいいですか?

フォームを一から変えるより先に、力が入りすぎていないかを見直すと変化が出やすいと言われています。安定は形をそろえるより、余計な力みが減ったときに現れやすいためです。フォーム自体に大きな問題がない場合、体の状態を整えるほうが近道になることがあります。

毎回同じように打てないのは、練習が足りないからでしょうか?

練習量だけが原因とは限りません。長く続けていても日によってムラが出るのは、その日の力みの量が違うからだと考えられます。回数を増やすことと、力まずに打てる状態をつくることは別の話で、後者が整うとムラそのものが小さくなっていきます。

ラリーが続かないのは、どこに原因がありますか?

打点のわずかなずれが当たりに大きく響いているとき、ラリーは続きにくくなります。腕だけでボールに合わせていると、このずれを吸収できません。体全体でとらえられる状態になると、多少のずれを吸収できるようになり、返球がそろってくることがあります。

ストロークが安定しないのは、フォームを忘れたからでも、練習が足りないからでもありません。その日の体の状態、とくに力みの量が、当たりのムラをつくっています。

余計な力みが抜けてくると、特別なことをしなくても打球がそろってきます。「調子のいい日」を狙って作るのではなく、力みの少ない状態を体になじませていくことが、ムラから抜け出す糸口になります。

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